セルフモニタリングは、うつ病と向き合うために役立つ方法です。このブログでは、セルフモニタリングの目的や続けるためのコツ、ビューズのプログラムとしてどのように実施しているかをわかりやすく説明します。うつ病に悩んでいる中で、自分をもっと理解して、より良い生活を送るためにぜひ使ってみてください。
目次
自分をもっと知るための第一歩
うつ病と自己管理の課題
うつ病は、多くの人が経験する精神的な問題の一つです。仕事や家庭、人間関係など、さまざまなストレスが原因でうつ病になることがあり、その影響は生活全体に広がります。特にうつ病になると、自分の気持ちや行動をうまくコントロールするのが難しくなります。そんなとき、セルフモニタリングが自分を管理するために役立つ方法になります。
セルフモニタリングの重要性
セルフモニタリングとは、自分の気分や行動を記録して、その変化を追うことで自分をよく知る方法です。うつ病から回復するには、毎日の気分の変化を理解して、どんなときに調子が良くて、どんなときに気分が落ち込むのかを知ることが大切です。セルフモニタリングを続けることで、自分に合った行動を見つける手助けになります。
なぜセルフモニタリングをやるのか
セルフモニタリングの目的は、自分の状態を客観的に知り、うつ病の症状をうまく管理することです。日々の生活の中で、どんなときにストレスを感じて、日々の生活の中で、「理由は分からないが、気分が下がっている」「急にやる気がなくなった」という体験をしたことはないでしょうか?実は、症状を悪化させる原因があったにも関わらず、それに気づかないまま流してしまうとこのような状態になります。自分がストレスを感じやすいタイミングに気づいて早めに対応することで、極端な気分の低下を防ぐことができます。
また、どんな行動が自分に良い影響を与えるかを知ることは、うつ病を乗り超えるために大切なステップです。セルフモニタリングを続けることで、ポジティブな変化に気づきやすくなり、自分に自信を持つことができます。
セルフモニタリングとうつ病
うつ病になると、自分の気持ちや行動を冷静に見るのが難しくなりますが、毎日の気分や行動を記録することで、自分の心の状態を振り返り、気持ちや行動の変化に気づくことができます。
例えば、ある日特に気分が落ち込んでいると感じたとき、その日の出来事を振り返り、何が原因だったのかを考えることで、次に同じような状況を避ける方法を見つけることができます。記録を続けることで、自分にとっての「トリガー」(気分が悪くなるきっかけ)を知り、避けるべき状況や対策を考えることができるようになります。
セルフモニタリングのメリットとうつ病への効果
セルフモニタリングの一番のメリットは、自分の状態を「見える化」することです。これにより、どんなときにストレスを感じやすいのか、どんな行動が自分に良い影響を与えるのかを客観的に理解できます。うつ病では、自己評価が低くなりがちですが、記録を通じてポジティブな変化に気づくことがとても大事です。また気分が良いときにやっていた行動を意識的に増やすことで、ポジティブな気持になりやすい自分になれます。また、周りの人達ではなく、過去の自分と比べることで自分の進歩を感じやすくなり、自信を持つ手助けにもなります。
ビューズプログラムでのセルフモニタリング
ビューズでは、セルフモニタリングをプログラムの一部として取り入れています。このプログラムでは、参加者同士でセルフモニタリングを通して気づいたことを共有することで、自分の心と体の状態を理解し、目標に向かって進む手助けをしています。セルフモニタリングを通して、自分を客観的に見る力を養い、仲間と一緒に支え合いながら回復への道を歩むことができます。
ビューズのプログラムでは、参加者同士がセルフモニタリングの結果を共有し、お互いに励まし合いながら前に進むことができます。今後、参加者の声や具体例、体験などを、別の記事で詳しく紹介する予定なので、ぜひチェックしてみてください。
セルフモニタリングを続けるためのコツ
セルフモニタリングを続けるのは簡単ではありませんが、いくつかの工夫をすることで無理なく続けられます。ここでは、セルフモニタリングを続けるために役立つ3つのアプリを紹介します。
- muute(ミュート)
- muuteは、毎日の気分や行動を簡単に記録できるアプリです。ビューズの利用者にも人気があり、シンプルで使いやすいのが特徴です。
- Daylio(デイリオ)
- DAYLIYOは、日記のように気分や出来事を記録できるアプリです。ビューズの利用者にも多く使われており、毎日の小さな進歩を感じやすくすることができます。
これらのアプリを使えば、セルフモニタリングを楽しく続けることができますmuuteやDaylioは、ビューズ内でも利用している人が多く、毎日の記録を通じて自分の気分や体調の状態を見える化し、前向きな行動を増やす手助けとなります。
セルフモニタリングを続けるためのさらなるポイント
セルフモニタリングを続けるためには、次のポイントも大事です。
- 小さな目標を設定する: 初めから完璧に記録しようとすると挫折しやすいです。まずは「週に3回記録する」など、達成しやすい小さな目標を設定しましょう。
- 仲間と共有する: ビューズのプログラムでは、仲間とセルフモニタリングの結果を共有することで、お互いの進み具合を確認し合い、励まし合うことができます。仲間がいることで、モチベーションも保ちやすくなります。
- ポジティブな変化に注目する: セルフモニタリングをする中で、自分のポジティブな変化に注目することが大切です。「今日は少し気分が良かった」「散歩に行けた」など、小さな成功を大事にしましょう。
- フィードバックを得る:記録して気づいたことに対してフィードバックをもらうことで、「また続けよう」という気持ちになれます。ビューズでは、同じ悩みを持つ利用者だけでなく、専門のスタッフからフィードバックをもらう機会を得ることができます。
まとめ
セルフモニタリングは、うつ病の回復にとても効果的な方法です。毎日の気分や行動を記録し、その変化を客観的に理解することで、自分をより深く知り、その時にどのような活動をしたらいいのかが分かり、選ぶことができることになります。これにより、前向きな気持ちを増やし、自分らしい生活を取り戻す助けとなります。もし相談しながら進めたいと考えた方は、一度ビューズにご連絡くださいね。