わたしのViews体験⽇記支援プログラム体験レビュー

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Viewsに通っている人は、いったいどんな毎日を送っているのか? 
一人の利用者さんの日記を通して、日々の取り組みや思いに触れてみてください

Viewsのライフサポートには「自分を知る」「心身を整える」など複数のテーマがあり、テーマごとにプログラムの内容も多岐にわたります。実際に体験した人は、どんなことを学んだり、感じたりしているのでしょうか。一人の利用者さんにお願いして、プログラムごとの体験日記を書いていただくことにしました。

T・Sさん(20代・女性)

■体験者
T・Sさん
(20代・女性)

大学卒業後に就職するも、人間関係のトラブルで退職。うつ病と診断され、自宅に籠もっていたが、インターネットを通じてViewsのことを知る。最初の見学で利用者とスタッフの優しさに好感を抱き、意を決して通所を開始した。「新しいところに入っていくのは緊張しますが、余計な詮索をされないし、思ったよりも明るい雰囲気なので、なんとか通えそうです」と話してくれた。

Vol.1
セルフモニタリング
体験レビュー

「わたしの話をわかってもらえて、
一人じゃないんだと感じた日」

13:30~13:45

自分の記録をつけることの大切さ

今日は午後からセルフモニタリングの日。いろいろ悩みながら記入した活動気分記録表を持って、Viewsに行きました。

この記録表は、1週間や2週間といったスパンで、日々のメンタルやフィジカルの状態を記録したもの。気分が上がるきっかけになった出来事や、逆に下がることになった出来事、気分が楽だったときや落ち込んだときなど、毎日のいろんなことを書き込んでおくんです。

この日に集まっていた利用者さんは、わたしを合わせてだいたい15人ほど。空いている席に座って自分の記録表を見返していると、すぐにプログラムが始まりました。まず最初にスタッフさんから簡単な説明があり、記録表をつけることの意味や大切さを教えてくれます。

説明によると、大きな目的は全部で3つ。どういうときに体調の変化などが生じるのか、自分を理解すること。その内容を利用者の皆さんと共有し、自分に合ったセルフモニタリングの方法を見つけること。そして体調と気分の傾向を知り、アップダウンの波をゆるやかにして、自分で対処ができるようにしていくこと。

たしかに思い返してみると、いろいろな質問に答えながら、自分のことを少しだけ整理できたような気もします。ただ、どうしても答えられない質問もあったのですが、無理をせず、できる範囲で大丈夫とのこと。それを聞いて、ちょっと安心できました。

13:45~14:30

ほかの利用者さんたちの発表を聞く

続いて共有の時間です。わたしは1人だけ少し離れた席に座っていたのですが、スタッフさんがグループ分けしてくれて、4人一組のテーブルに加わりました。

共有というのは、1人ずつ順番に、記録表の内容を発表していくこと。実をいうと、最初はものすごく不安でした。もともと人と話すのが得意ではないし、周りはほとんど知らない人ばかり。うまくしゃべる自信なんて、まったくありません。

でも、そんなわたしを見かねてか、同じテーブルについている利用者さんたちが、すぐに助け舟を出してくれました。まず最初に慣れている自分たちが発表していくので、私は最後でいいとのこと。それなら、なんとかできるかも…。

最初に発表したのは、一番年上っぽい利用者さん。みんなに記録表を見せながら、この1週間で感じたことや気づいたことなどを、一つひとつ丁寧に話してくれます。

びっくりしたのは、周りの皆さんがすごく積極的に質問すること。自分の体験談なども交えながら、アドバイスをしたり、詳しい意味を問いただしたり。なにか冗談を言い合って、みんなで笑っています。

こんな雰囲気は、なんだかすごく久しぶり…。皆さんの話に感心したり、じっくり聞き入っているうちに、あっという間に休憩の時間になりました。

14:40~15:20

いよいよわたしの順番がまわってきました

休憩のあとは、共有の後半戦。3人目の方の発表を聞いてから、ついにわたしの順番になりました。まだ緊張は続いていますけど、自分の記録表を見ながら、一生懸命に話します。

フィジカルの疲れに、メンタルが引っ張られてしまうときがあったこと。自分では解決できないことがあり、夜に思い返して眠れなくなったこと。ほかにもたくさんの、誰かに話したくても、話せる人がいなかったようなこと…。

やっぱり、発表を最後にしてもらったのがよかったみたいです。少しだけ心が楽になっていたのか、いつも思っていたことや考えていたことが、次から次へとあふれ出てくるような感じでした。

そして発表が終わったら、皆さんから意見やアドバイスをもらいます。これまでは、何もできない日があると、かえって落ち込んでしまっていたのですが、「休む日も必要なので、それは間違いじゃないと思う」と言っていただいたり、「つらいと思ったら、あまり掘り下げないほうがいいよ」と教えてもらったり。

勇気を出して発表してみて、本当によかったです。自分で「もしかしたら、そうなのかな」と思っていたことでも、周りの人たちから言っていただくことで、すごく救われた気持ちになりました。

15:20~15:50

振り返り用紙に記入して、もう一度みんなで共有

全員の発表が終わったあと、スタッフさんから別の用紙が配られました。本日の振り返り用紙というもので、共有をしたおかげで気付いたことなどを記入していくんです。

わたしの場合は、皆さんの発表の中から、自分にも当てはまるようなことを見つけたり、「わたしもそれをやってみよう」と参考にできることがあったり。たくさんのヒントをもらうことができたので、とても有意義な時間を過ごすことができたと思います。

そして、今日で学んだことを生かしながら、気分のアップダウンの波をもっと意識して、予防的対処を行っていけるようにしていきたい。今日みたいに、もっと人に話したり、相談したりすることを大切にしていきたい。そんなことを思うようになりました。

ただ、反省点は、自己開示をし過ぎてしまい、周りの皆さんを疲れさせてしまったこと。これは本当に申し訳なかったなと思いました。

でも、振り返り用紙の共有で、そのことを告げると、「ぜんぜんそんなことはなかったですよ」と皆さん。口々にそう言っていただき、恥ずかしくて顔を上げることができなかったのですが、心の中ではすごくうれしい気持ちになりました。

15:50~16:00

最後にクロージングタイムがありました

プログラムの最後は、スタッフさんがお話しするクロージングタイム。みんなの感想に一つひとつ耳を傾けながら、落ち込んだときにリラックスする方法などを教えてくれます。そしてもう一度、みんなで共有していくことの大切さを話してくれました。

おどろいたのは、最初に聞いたときよりも、スタッフさんのお話にすごく納得できたこと。たしかに、みんなで共有していると「こんな風に思っているのは、わたし一人だけじゃないんだ。みんな一緒なんだ」とわかるから、気持ちがすごく楽になるんです。

それに、世の中にはいろいろなタイプの人がいて、「正解は一つだけじゃないんだ」と気付くことができたのも、よかったと思えることの一つ。これまでの自分の視野が、一気に広がったように感じられました。

やっぱり、実際に自分で体験してみて、初めてわかることってあるんだと思います。もちろん帰るときには、次の活動気分記録表をいただいてきました。

これからも、きちんと日々の記録をつけながら、もっと自分のことを見つめなおしていくつもりです。そうしたら、次のセルフモニタリングでは、どんな気付きや発見があるのでしょうか。今日はたくさんのヒントを見つけられて、とても充実した一日でした。

体験して感じたコト

  • 周りの人が助けてくれます
  • 人に話せるのってうれしい
  • たくさん共感できました
  • 一人じゃないって思えます
  • 自分のことがよくわかる

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