近年、心の病を発症する学生は増えています。生活環境や学習環境の変化、周囲とのコミュニケーションの問題、就職へのプレッシャー、コロナ禍でのイレギュラーな環境など、学生を取り巻く環境は複雑化しています。Viewsでも学生からの相談を受けたり、若年層の利用者さんが増えている現状があります。
学校側でメンタルケアの支援体制を整える動きはありますが、人員確保や学生への周知など課題は多く、支援を受けずに休学や退学を選択してしまう学生もいます。
学内だけですべての学生に適切な支援を滞りなくおこなうことは難しく、学内で支援体制をつくるのと同時に、医療や支援施設といった地域の支援先と適切につながり、連携することが大切です。学生であっても福祉制度の利用は可能であり、Viewsのような通所型の支援施設は、同じように悩み苦しんでいる仲間に出会える場であり、社会人との交流ができる場でもあります。現在も、学生や社会人などさまざまな利用者さんがお互いにサポートしあえる自然な循環が起こっています。