みなさま、こんにちは。
ビューズ名駅の近藤です。
久しぶりのブログ更新ですが、今日は昨年卒業された方の卒業時アンケートをご紹介したいと思います。
Cさん(20代男性/双極性障害Ⅱ型)
利用期間:9か月
前職:営業
1.ビューズはどのような経緯で知りましたか?
主治医からリワーク施設の通所を進められ、名古屋市内の複数の施設に見学に行きました。
自分の課題であった対人関係におけるストレス軽減、再発防止に向けたセルフマネジメント法の体得や身体慣らしに相応しいと思い、通所を決意しました。
また再就職支援もして頂ける点に魅力を感じました。
2.ビューズの第一印象はいかがでしたか?
門をたたいたときに、溌剌と笑い声がすることに、とても驚きました。回復されている方々がたくさんいらっしゃる印象を受け、正直馴染んでいけるか不安でした。
そしてグループワークで自己開示をすることに抵抗があり、戸惑いを受けました。
しかし、良好な対人関係を構築するためには、人との積極的な関わりを持つ場が必要であると考え、この場所で得られる刺激がたくさんあるのではないかといった期待もありました。また緩い雰囲気が居心地の良さを醸し出している印象を受けました。
3.ビューズを利用して得たものはなんですか?
まずは信頼できるサポーターです。人間関係を構築するためには、時間と労力、そして信頼することが柱になることを知りました。
そして、相手に関心を持つ、相手の目を見る、相手を尊重するといった3つの観点から、自己開示をしていくことで、支援員さんを始めメンバーさんなど素敵なサポーターを得られることが出来ました。今は自分が恵まれた環境にいること、素敵なご縁に巡り合えたことに感謝しています。
さらに、人間には好き嫌いがあって当たり前、価値観が違ってもいいという、自分を縛っていたルールを緩める発想を得ることが出来ました。以前は誰とでもうまくやっていかなければならないといった「べき思考」が頭に強くあり、分け隔てなく人と関わることが仕事での処世術であると思っていました。しかし、それだけではなく、人によって心の扉を調整するやり方も必要であることに気づきました。
4.ビューズの利用前後で自分が大きく変わったことはなんですか?
自分の気分が、その時どんな状態でどんな波が来ているかを意識し、ある程度客観してみる習慣がついたことです。以前は自分の体調や気分は蔑ろにして、他者や仕事を優先した行動をしていました。しかし、今では自分を大切にすること、自分に気づくことに目を向けることがある程度できるようになりました。
さらに自分のことを話すこと、自己開示することがとても楽しいことに気が付きました。以前は他者目線を気にする癖から、実体験を人に話すことに抵抗がありました。ですがプライドは捨て、拙い言葉でもいいから、誰かに内面を打ち明けることで気分が楽になること、そして一つの出来事に対して人それぞれ別の視点で捉えていることに気づき、捉え方次第で感情も変容することに気づきました。
一番の変化は、自分に自信が持てるようになったことです。通所してから、様々な課題に直面しましたが、サポーターの力を借りて、PDCAを回し卒業できたことは自信になっています。
私は気分障害は一つの特性であると考えています。病気になった当初は、診断名にこだわり、焦りに身を任せて少しでも早く社会復帰したいがために、専門家や医師の著した文献を読みあさり、自己理解を深めました。そのすべてが無駄ということではありませんが、今思うと疾病にこだわっていたなと思います。自分の中で疾病が気にならなくなるときはきっとやってきます。
疾病を受け入れるのには時間がかかると思います。社会的経済的損失から先行きが不安になることもあると思います。それでも毎日ビューズに通い、支援員やメンバーの方々と接することで行動が変化すると思います。
人は毎日変化していきます。同じ日など一日もありません。周囲に目を向けてみてください。あなたを助けてくれているサポーターがいるはずです。生きている限り、行動している限り必ず変化はあります。今に気づいていれば大丈夫です。
いつも謙虚に感謝の気持ちを丁寧に述べられるCさんには、たくさんのサポーターが増えていきました。
自分も周りも大切にする方法を学び、実践することで、周囲との良好な関係と、疾病と上手に付き合っていく方法を身につけることが出来たようです。
Cさんは着実に取り組みを進められ、希望の職種に内定が決まり、ご卒業をされました。
必要なときは周囲に頼りながら、等身大で生きていくことの大切さを教えていただきました。
うつ病で苦しむ方々の何かのヒントになれば幸いです。
ビューズ名駅では、随時見学・お問い合わせを随時受け付けています。
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