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周囲/当事者の方へ

2024/09/30

うつ病と退職の悩み解消!知っておくべきポイントと支援活用法

前回の記事「復職か退職かを決めるのが難しい理由-ビューズの意思決定支援の紹介-」では、うつ病による休職中に復職か退職かの判断が難しい理由について説明しました。今回は、退職後に経済的な不安を軽減しながら、再就職を目指す具体的なステップについて紹介します。うつ病からの回復では、心身のケアと経済的安定の両立が大切です。支援機関のプログラムを活用して、無理なく再就職を目指す方法をガイドします。この記事は、うつ病からの社会復帰を考える方やその周囲の方々に役立つ情報を提供します。

うつ病と社会復帰に向けた基本ステップ

離職の影響

退職後は、社会的なつながりが失われ、孤独感を感じやすくなります。職場での同僚との交流や日々の役割が突然なくなることで、「自分は必要とされていない」と感じることがあるかもしれません。この孤独感が続くと、うつ病の症状が悪化することもあります。そのため、治療に専念しながらも、家族や支援機関とのつながりを保つことが重要です。社会復帰を目指すには、まず心身の安定を図り、孤立感を減らすためのサポートを積極的に活用しましょう。

主治医との定期的な面談の重要性

再就職を目指す際には、主治医との定期的な面談が欠かせません。面談では、うつ病の治療進捗や薬の調整を確認し、心理的なサポートを受けることができます。うつ病の治療には時間がかかることが多く、症状が安定してきた段階でも、薬の調整や治療継続について主治医と話し合うことが重要です。これにより、症状の再発を防ぐための対策が取れます。

再就職や復職に対する不安やストレスは、うつ病を悪化させるリスクがあるため、事前に主治医に相談することが大切です。主治医は適切なアドバイスを提供し、治療方針や薬物療法の調整も行ってくれます。また、無理のない計画を立て、安心して復職や再就職を目指すことができるようサポートしてくれるでしょう。

カウンセリングの活用

カウンセリングは、全員が必須というわけではありませんが、うつ病からの回復をサポートする非常に効果的な手段です。感情の整理やストレス管理を学び、心のケアを進める場として大切です。うつ病では、感情の混乱やストレスが過剰に感じられることが多く、カウンセラーとの対話を通じて、それらを整理し、自分の思考や感情のパターンを理解することが重要です。

カウンセリングでは、悩みや不安を安心して話すことができ、カウンセラーは共感を持って話を聞いてくれます。特に、うつ病に伴う「自分は何をやってもダメだ」といった認知のゆがみに対処し、現実的な視点から問題を再評価することで、バランスの取れた考え方を身につけることができます。

また、カウンセリングを定期的に受けることで、自分の心の状態を客観的に見つめ直し、ストレス管理やリラクゼーションのテクニックを学ぶことができ、再就職への不安を軽減できます。孤独感を減らしながら、自分のペースで社会復帰に向けて前進するための大きな支えとなるでしょう。

日常生活の安定化

規則正しい生活習慣の取り戻し

うつ病からの回復には、規則正しい生活リズムを取り戻すことが不可欠です。生活リズムが乱れると、体調やメンタルが不安定になり、うつ病の症状が悪化することがあります。毎日同じ時間に起床し、バランスの取れた食事を摂り、適度な運動を取り入れることで、心身の安定を保つ土台を作ります。

起床時間を一定にすることで、体内時計が整い、睡眠の質も向上します。特に朝の日光を浴びることで、体内リズムをリセットし、気分がリフレッシュされやすくなります。散歩などの軽い外出も、気持ちをリセットする効果があります。

バランスの取れた食事も重要です。うつ病の回復期には食欲が低下することが多いため、栄養バランスを意識し、特に朝食をしっかり摂ることで日中のエネルギーを確保し、生活リズムを整えます。

軽い運動も気分の向上に効果的です。ストレッチやウォーキングなどの軽い運動で、セロトニンやエンドルフィンが増加し、ストレスが軽減されます。達成感も得られ、自己肯定感の向上に役立ちます。

睡眠の質を向上させるためには、寝る前にスマートフォンなどの電子機器を避け、リラックスできる環境を整えることが重要です。照明を暗くし、静かな環境を作ることで、眠りやすい環境を整えましょう。

これらの小さな習慣を積み重ねることで、心身が安定し、復職や再就職に向けた準備が整っていきます。

無理のないペースでの活動再開

うつ病からの回復期には、無理をせず少しずつ日常生活に戻ることが大切です。急に通常の生活に戻ろうとすると、負担が大きくなり、体調が再び悪化する恐れがあります。まずは小さな目標を設定し、それを一つずつ達成していくことで、無理のないペースで回復を目指しましょう。

例えば、軽い家事から始めるのが効果的です。洗い物や簡単な料理、部屋の片付けなど、少しずつ活動量を増やしていくことで、生活リズムが戻り、達成感が得られます。この達成感は、自己肯定感を高める効果もあります。

次に、短時間の散歩や軽い運動を取り入れることも重要です。外に出て新鮮な空気を吸うことで、気分のリフレッシュが図れます。特に自然の中を歩くとリラックス効果が高まります。また、運動によって分泌されるエンドルフィンが、気分を前向きにしてくれます。最初は短い距離や時間から始め、徐々に増やしていくことで自信がついてきます。

小さな目標の達成も大切です。「今日は10分散歩する」「3つの家事をこなす」など、達成可能な目標を立てることで、成功体験が積み重なり、次のステップにも前向きに取り組めます。目標は無理のない範囲で設定し、完璧を求めないことが重要です。

また、休息も忘れずに取るようにしましょう。うつ病の回復は時間がかかるため、焦らず自分のペースで進むことが大切です。体調が良い日もあれば悪い日もあるので、それを自然な回復過程の一部として受け入れることが、ストレスの軽減や回復の促進につながります。

これらの取り組みを通じて、徐々に自信を取り戻し、復職や再就職へのステップを踏んでいくことが可能です。回復のペースは人それぞれ異なるため、自分に合ったペースで進めることが、長期的な社会復帰に向けた重要な一歩となります。

離職期間中の経済的支援制度

うつ病での退職後、治療に専念するためには、経済的な不安をできるだけ軽減することが非常に重要です。幸い、日本にはさまざまな経済的支援制度が整備されており、離職中の生活をサポートしてくれます。これらの制度を正しく活用することで、治療に集中しながら再就職に向けて準備を進めることができます。

失業手当の申請

うつ病で退職した場合、最も一般的に利用される支援が失業手当です。失業手当は、ハローワークを通じて申請し、一定の条件を満たせば受給可能です。申請には、会社からの離職票が必要なので、退職時に必ず受け取っておきましょう。

また、うつ病で働けない期間があった場合は、傷病手当金を申請できる可能性もあります。これは、退職前に一定期間健康保険に加入していた場合に支給され、治療中の生活をサポートする制度です。

失業手当や傷病手当金を申請する際は、ハローワークで必要な手続きや書類を確認し、準備を進めましょう。病気による特定理由離職者と認定される場合、通常よりも早く手当を受け取れる場合があります。これらの制度を活用し、治療に専念しつつ経済的な安定を図ることが大切です。

障害年金の活用

うつ病が長期化し、再就職が難しい場合、障害年金の申請を検討することができます。障害年金は、精神疾患により日常生活や労働能力に大きな支障がある場合に、生活を支える長期的な経済的支援制度です。支給額は障害等級に基づき決定されます。

申請には、医師の診断書や日常生活の影響に関する証拠が必要で、手続きには時間がかかることもあります。そのため、必要に応じて専門家や社会保険労務士を頼ることも検討してもよいでしょう。また、障害年金は定期的な更新手続きが必要な場合もあるため、周囲と情報を共有しながら進めることが重要です。この制度を活用することで、長期にわたって生活の安定を図り、治療に専念できる基盤を整えることが可能です。

生活保護などその他の制度

経済的な困難が深刻な場合、生活保護やその他の福祉サービスを利用することも選択肢の一つです。生活保護は、生活費や住居費、医療費をカバーし、最低限の生活を保障するために提供される公的支援です。これにより、治療に専念しながら安心して生活を送ることができます。

生活保護を申請するには、お住いの役所で面談し、経済状況を詳しく説明して支援の可否を確認します。こうした制度を活用することで、経済的な不安を軽減し、再就職に向けた準備を着実に進めることができます。

再就職に向けたステップとサポート

再就職支援サービスの利用

再就職に向けた準備を進めるには、ハローワークへの相談や障害福祉サービスの利用が非常に効果的です。これらのサポートを活用することで、職場復帰への不安を軽減し、自分に合ったペースで準備を進めることができます。特にうつ病から回復を目指している場合、無理をせず段階的に進めることが重要です。

まず、ハローワークでは、キャリアカウンセリングや職業訓練を通じて、自分のスキルや適性に合った仕事を見つけられるサポートが提供されています。カウンセラーとの相談を通じて、再就職への自信を持てるようになることが期待できます。

障害福祉サービスの利用も検討されるといいでしょう。障害福祉サービスには、生活訓練、就労移行支援事業所、就労継続支援B型など様々なサービスの業態があります。各サービスで目的は異なるものの、共通しているのは通所しながら同じ状況の仲間と交流ができることで、孤独感の軽減や社会とのつながりを感じることも出来ます。

ビューズ@名駅は生活訓練に該当し、通所による規則正しい生活リズムの確立や、自己理解を深めて再発予防につなげるサポートを行っています。また、自分の働き方を振り返った上で、価値観に沿った再就職を支援しています。以下のブログで、退職~再就職までの支援を事例とともに詳しく解説しているため、よろしければご覧ください。

これらの支援サービスを活用すれば、心身の健康を保ちながら再就職へのステップを踏むことができます。うつ病からの回復期にある場合、焦らずに自分に合ったサポートを受けながら、安定した仕事に向けて準備を進めることが大切です。適切な支援を得ることで、再発を防ぎつつ、成功へ向けた道を確実に進めます。

まとめ

うつ病からの再就職を目指す際には、回復に時間がかかることを受け入れ、焦らず段階的に進めることが重要です。経済的支援制度や専門家のサポートを活用し、心身のケアをしっかりと行いながら、自信を持って社会復帰を目指しましょう。無理をせず、あなたのペースで少しずつ前進することで、必ず新しい道が開けていきます。サポートを得ながら、未来に向けた一歩を踏み出していきましょう。

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